2023/05/09 00:52
こんにちは!
今日はBRAKULで使用している素材について書きたいと思います。
私共の製品の主軸になっている素材は「真鍮」です。
真鍮とは、主に銅と亜鉛を混ぜた合金で、
この金属の美しさや加工性の高さから、金管楽器はもちろん、装飾品にも重宝されています。
真鍮には、黄銅(イエローブラス)、丹銅(ゴールドブラス、レッドブラス)、などの種類があり、
黄銅は亜鉛を銅に約30%含有した合金で、加工性が良く、真鍮の代表的な種類です。
丹銅は亜鉛を銅に10〜15%程度混ぜた合金で、黄銅よりも耐蝕性に優れています。
素材としての自由度が高いことも魅力で、可鍛すれば硬く強くなり、焼き鈍せば柔らかくなります。
BRAKUL製品には真鍮の中でもオーソドックスな「七三黄銅」(銅が約70%、亜鉛が約30%のイエローブラス)を主軸に製作しています。
Tone Color Changerなどのリング部は真鍮の可鍛性を利用し、ハンマリングによって強度と柔軟性を出し、熱によって音響のバランスを整えています。
製品の試作段階では真鍮のパイプからリング部を作ってみましたが、真鍮板から切り出して加工したリングの方が圧倒的に音響効果が高く感じています。
金管楽器のキャップなどのパーツは「快削黄銅」という旋盤等の加工の際の被削性、加工性を高める為に鉛を添加している素材を用いる事が多いです。
BRAKUL Capのネジ部もこの「快削黄銅」を使用しますが、外周には「七三黄銅(Brass)」、「銅(Copper)」、「銀(Silver)」などの異なる素材を組み合わせることにより、音響効果を高めています。
他にも洋白という素材も使用します。銅と亜鉛とニッケルから構成される合金で、洋銀、ニッケルシルバー、ジャーマンシルバーなどの別名を持つが、実際に銀が含まれているわけではありません。
銅を約50〜70%、ニッケルを約5〜30%、亜鉛を約10〜30パーセント配合した銀白色の合金で、柔軟性・屈曲加工性に富み、耐蝕性にも比較的優れており、引張り強さなどの機械的性質においては黄銅より優れています。
・素材の状態をコントロールして音響効果を高めた真鍮
・2種類以上の金属の組み合わせ
・「真鍮」「銅」「銀」「洋白」、各種の素材が持つ音への性質を活かし、使用する製品によって音色を変化させる
BRAKULでは1人でも多くの金管楽器奏者が日々の演奏活動が楽しくなる様な製品を作り続けています。
人の悩みは多種多様のため、製品も多種類必要です。
悩みがございましたらBRAKULにご相談ください。